保健医療福祉科学
Online ISSN : 2434-5393
Print ISSN : 2186-750X
研究報告
埼玉県における地域での看取りに関わる要因分析
田上 豊山口 乃生子星野 純子會田 みゆき延原 弘章
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キーワード: 看取り, 地域差, 埼玉県
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2018 年 7 巻 p. 26-31

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抄録

 本研究は、埼玉県を対象として、市町村単位において在宅での看取りの地域差を生じさせている要因を明らかにすることを目的とした。

 本研究の結果、埼玉県における在宅での看取りの割合は市町村間でばらつきが大きく、自宅死亡割合は県東南部、老人ホーム死亡割合は県西部で多いことが明らかとなった。在宅での看取りの地域差を生じさせている要因として、自宅死亡割合では「都市化」に関わる要因が関与しているものと推察されたが、県西部の中山間地においても自宅死亡割合の市町村があることから、地域での看取りに対する意識や取組体制、死亡に至るプロセスにおけるサービス提供状況等に関する研究を行っていくことが必要である。

 また、在宅での看取りに関し、医療介護サービスの提供体制や提供量との関係では、自宅死では相関のある項目はなく、老人ホーム死では老人ホーム定員数との相関が認められた。

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© 2018 埼玉県立大学保健医療福祉科学学会
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