理学療法の科学と研究
Online ISSN : 2758-3864
Print ISSN : 1884-9032
研究論文
Leg-Heel-Angleにおける測定方法別の検者内・検者間信頼性
折原 将太志田 真澄大峰 浩輝羽田 圭宏
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2022 年 13 巻 1 号 p. 13_39-13_43

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抄録

 【目的】Leg-Heel-Angle(LHA)の検者内・検者間信頼性を測定方法別に検討すること。【方法】対象は健常成人男性10名20肢。検者2名(理学療法士7,3年目)。LHA測定方法は実測と画像上計測の3つとした。実測は膝窩中央・アキレス腱中央・踵骨中央を基準(測定方法①),下腿二等分線・踵骨二等分線を基準(測定方法②),画像上計測は下腿遠位1/3の点とアキレス腱付着部を結ぶ線,アキレス腱付着部と踵骨下端を基準(測定方法③)のなす角度とした。級内相関係数(Intraclass correlation coefficients:ICC)を算出した。【結果】ICC(1.1)は測定方法①0.71以上,測定方法②0.97以上,測定方法③0.37以上,ICC(2.1)はすべて0.42以下であった。【結論】実測の検者内信頼性は0.7以上であり安定した値が得られた。検者間信頼性は0.6未満で低かった。

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© © 2022 一般社団法人 千葉県理学療法士会
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