2020 年 5 巻 p. 23-26
本研究では,超軽量CFRP薄板製アンテナ構造の熱変形評価を実施し,30m級Geostationary Precipitation Radar(GPR)衛星への本構造の適用可能性について検証する.GPR衛星は将来的な宇宙太陽光発電システムの実現を見据えた中間目標として研究中の衛星である.提案するアンテナ構造ではアンテナ材とCFRP間の線膨張係数差による熱変形が顕著になると予想されるが,十分なアンテナ性能を保持するための平面度要求を静止軌道環境下で満足する設計が求められる.本研究では,まずアンテナ構造の有限要素モデルを構築し,アンテナの各要素を含むクーポン試験において解析精度を検証する.次に,無数のアンテナ素子を有するアンテナユニットの熱変形を数値解析的に調査し,平面度要求を満たすための各層の厚さ,展張方法について検証する.