2020 年 5 巻 p. 68-70
本論文では,再使用型宇宙往還機(RLV)を活用した人工衛星の再使用化を提案したい.人工衛星を再使用化することで,従来の人工衛星とは違い,使用後にデブリにはならずにリサイクル可能となり,軌道上で故障した場合も地球に帰還して修理することができる.また輸送系のRLV同様に低コスト化も期待できる等のメリットがある.現時点,技術的な検討を行っていないが,輸送系としてのRLVよりはハードルが低いと考えており,宇宙太陽光発電での使用を想定したRLVよりも前の時点で実用化が可能と考えている.本論文では私の考えている人工衛星の再使用化について示す.