特定放射光施設利用研究成果集
Online ISSN : 2760-5434
Section A
ナノビームX線蛍光分析装置を用いたカテコラミン投与ヒト培養心筋細胞における元素分析
藤岡 重和, 早崎 華, 和田 晋一
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ジャーナル オープンアクセス

2026 年 14 巻 4 号 p. 252-255

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抄録
 タコツボ型心筋症 (Stress-induced cardiomyopathy) は、わが国で疾患概念が確立され、世界に発信された心病態である。我々は、本症発症機序解明のため細胞モデル(カテコラミン投与培養心筋細胞)を作製し、細胞内元素動態に関する研究を進めている。本研究では、ナノビームX線蛍光分析装置の利用により、本症細胞モデルにおいて、Zn、Cu、Fe の蛍光X線イメージングを試みた。その結果、100 nm ステップでの元素分布分析が実施できた。予備実験として、測定範囲を細胞質 10 × 10 µm としたが、コントロール培養心筋細胞の Zn、Cu、Fe蛍光X線イメージング結果と比較して、各元素分布に明らかな変化を認めなかった。本症細胞モデルにおける元素動態分析には、心筋細胞全体の蛍光X線イメージングと細胞内小器官の対応を含めた研究が必要と考えられた。
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