抄録
Metal–Organic Framework (MOF) は、近年の錯体化学分野で最も注目されている多孔性物質の1つである。本研究課題の対象は、通常の結晶性 MOF ではなく、水分子吸着と熱脱水により得られたガラス状 MOF[Co(pyb)2]4n である。気体導入型クライオスタットを用いて CO2 気体を導入し、in-situ 放射光X線回折測定を行った。CO2 圧力および温度の変化に伴い、低 Q 領域の S(Q) に顕著な変化が観測された。測定中で最も低温の 195 K においても CO2 結晶のブラッグピークは観測されず、CO2 は MOF ガラスの細孔内に非結晶状態で存在する可能性が示唆された。