抄録
新型コロナウィルスの感染増加により、従来の様な実技授業の実践が難しい状況になった。運動機会は健康管理、健康維持に必要な生活行動の一つである。新型コロナウィルスによる自宅待機となり、学校教育においても必要な運動機会の確保が困難になると予期され、遠隔教育による「保健体育授業」を実践した。この遠隔教育では、自宅居室内で実践できる体育プログラムを用いて、自己の健康維持に向けた運動の継続実践態度を学ぶこと、自己の体調に合わせて、エクササイズを工夫して組み立てる能力の養成を目的とした。遠隔教育による体育授業プログラムの実践報告例は少なく、実技を伴う科目における教育方法の新しい様式の一例を報告する。