日本水産学会誌
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飼育照度の異なる人工マダイ稚魚の放流直後の行動
山田 徹生加治 俊二渡辺 税長谷川 恵美子福永 辰廣
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2004 年 70 巻 2 号 p. 152-158

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抄録

中間育成時の水面照度について, 低照度で育成された実験群と高照度で育成された対照群の人工種苗マダイ2群を天然海域に同時に放流し, 放流後の行動と個体数変化を調べた。マダイの行動型は, 群がり型と単独型に分けられた。単独型個体において, 実験群は対照群に比して個体数および分布の広がりにおいて常に優勢であった。この2育成群の差は, 放流マダイ稚魚の行動が群がり型から単独型に変化する過程で, 縄張りを獲得できた個体とそうでない個体の個体数の差として, 放流後4~5日の期間に表れたものと考えられた。

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© 2004 公益社団法人 日本水産学会
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