熊本大学大学院自然科学研究科
2004 年 70 巻 4 号 p. 555-566
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近年, 有明海では漁獲量の減少, 赤潮の発生, 養殖ノリの色落ちなど水産資源をめぐる問題が顕在化しており, その要因の一つに化学汚染による生態系への影響が疑われている。そこで, 有明海の貝類を対象に有機塩素化合物, 多環芳香族炭化水素, 有機スズ化合物の汚染調査を行った結果, 一部の河川において顕著な汚染源の存在が明らかとなった。巻貝の生殖器異常が高い頻度で観察され, 船底塗料由来のトリブチルスズによる影響が示唆された。
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