サワラの人工種苗を効率的に資源へ添加するための放流サイズを,種苗生産の直後に放流した全長約 40 mm 種苗と種苗生産後に飼育を行った全長約 100 mm 種苗について,漁獲加入までの生残から評価した。2002 年と 2003 年に標識放流および再捕調査を行った結果,両放流群の放流から漁獲加入までの生残率の比はそれぞれ 4.10,3.13 となり,100 mm 放流群の方が高かった。放流にかかった種苗経費と資源添加尾数の関係から両放流群を比較した結果,両年とも 100 mm 放流群の方が優れていた。