京都府沖合海域において,駆け廻し式底曳網に仕切網と選別網(目合 600 mm)を取り付け,ズワイガニを網外に排出し,カレイ類を漁獲するための漁具の開発を行った。漁獲物とズワイガニの分離は選別網で行い,効率的な分離を行うためには,底網から選別網までの高さを維持することが重要であった。本漁具を用いた試験操業では,ズワイガニの 74~98% を網外に排出し,アカガレイの 67~88%,ヒレグロの 57~70% を漁獲することができた。本網は甲幅 100 mm 以下のズワイガニの分離に対して有効であった。