2007 年 73 巻 2 号 p. 250-255
有明海において 1991~1995 および 2000~2002 年に放流した 23 群のトラフグ標識魚の 11 月 1 日の推定全長を目的変数とし,放流時期,放流サイズ,放流場所,種苗性,資源量指数および水温(7~8 月と 9~10 月)を説明変数として重回帰分析を行った。解析の結果,漁獲サイズの変動には放流サイズ,放流時期,放流場所,資源量指数および水温が影響していることが判明した。偏回帰係数から,諫早湾および湾奥において大きいサイズで早期に放流することにより,より大型の漁獲加入魚が得られることが判った。