日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392
報文
加入量当たり産卵資源量を用いた周防灘マコガレイの資源管理
井本 有治木村 博吉岡 直樹銭谷 弘
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 73 巻 4 号 p. 684-692

詳細
抄録
周防灘における「小型機船底びき網漁業対象種資源回復計画」対象魚種であるマコガレイについて,チューニング VPA および加入量当たり産卵資源量(SPR)を用いて資源状態を検討した。
  マコガレイ資源量は 1980 年以降減少し,産卵親魚量は 1996 年以降低位安定状態であった。1980~2003 年における %SPR の平均は 17% であった。小型底びき網,刺網の努力量減少にともない,近年は資源管理上の下限とされている 20% を上回っているが,資源回復のためには努力量水準を現状以下とするか漁獲開始年齢を引き上げる必要がある。
著者関連情報
© 2007 公益社団法人 日本水産学会
前の記事 次の記事
feedback
Top