日本水産学会誌
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有明海産スズキにおけるカイアシ類の寄生状況
大塚 攻仲達 宣人田中 克上田 拓史
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2007 年 73 巻 4 号 p. 693-702

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抄録
2000 年 6 月~2001 年 3 月の間に採集された有明海産スズキの鼻腔,口腔,鰓腔および鰓から 6 種の寄生性カイアシ類が発見され,Caligus tanago, Naricolax atypicus, Nothobomolochus lateolabracis の 3 種が優占した。大陸遺存種と考えられるものは出現しなかった。これらの寄生率,寄生数は宿主の繁殖期である 1~3 月に高くなる傾向があった。N. atypicus は鼻腔に寄生し,寄生率は夏季にも高く,宿主サイズと正の相関を示し た。
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© 2007 公益社団法人 日本水産学会
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