日本水産学会誌
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懸垂法を用いたツノナシオキアミ Euphausia pacifica の側面方向ターゲットストレングス測定
福田 美亮向井 徹澤田 浩一飯田 浩二
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2012 年 78 巻 3 号 p. 388-398

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抄録

側面方向からの超音波の入射角変化に伴うツノナシオキアミのターゲットストレングス(TS)の変化を,周波数 120 kHz で 23 個体,200 kHz で 21 個体測定した。DWBA 変形円筒モデルにより推定した側面方向 TS パターンは,実測値と一致した。また,21 個体について遊泳状態の体の屈曲を考慮して背方向 TS パターンの推定を行った結果,背方向最大 TS を体長(TL)の 2 乗で規準化した規準化最大 TS(TScm, max)と体長と波長の比 TL/λ との関係は,TScm, max=36.5 log TL/λ−91.4 となった。

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© 2012 公益社団法人 日本水産学会
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