2012 年 78 巻 3 号 p. 439-443
2008 年 3 月,大分県の陸上養殖施設にオヨギイソギンチャクが大量発生し養殖クビレズタに付着した。除去方法として,淡水(水道水)および食酢海水溶液への浸漬を試みた。淡水は浸漬時間を 1, 2, 4, 10, 15 分間,12 時間,48 時間,対照の 8 区,5% 食酢海水溶液は 1, 2, 3, 5 分間,対照の 5 区,10% 食酢海水溶液は 0.5, 1, 2, 4 分間,対照の 5 区とした。オヨギイソギンチャクが全数死亡し,かつクビレズタに影響のない浸漬時間は,淡水で 15 分間,5% 食酢海水溶液で 5 分間,10% 食酢海水溶液で 1 分間であった。