香川県水産試験場
2012 年 78 巻 3 号 p. 399-404
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夏眠期の水温条件(24, 26 および 28℃)が瀬戸内海産イカナゴの死亡および再生産へ及ぼす影響を飼育試験により調べた。試験開始 3 ヵ月後の累積死亡率はそれぞれ 3.0, 13.7 および 29.7% で,水温が高いほど死亡率が高くなる傾向が認められた。12 月後半にはいずれの水温区においても概ね順調に成熟したが,28℃ 区ではよう卵数および精巣重量が低い傾向にあった。従って,天然海域においても夏眠期の高水温はイカナゴの死亡および再生産に悪影響を及ぼしている可能性が示唆された。
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