日本水産学会誌
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ケガニ幼生の生残,発育および摂餌に及ぼす塩分の影響
神保 忠雄浜崎 活幸芦立 昌一
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キーワード: 塩分, ケガニ, 種苗生産, 幼生
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2012 年 78 巻 3 号 p. 405-412

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抄録

ケガニ幼生の飼育に適した塩分を明らかにする目的で,ふ化幼生を塩分 10~45 psu で飼育した。生残率は 30~35 psu で高値を示し,10 psu および 15, 45 psu では第 1 および 4 齢で全滅し,20 psu ではメガロパへの変態期で大量に減耗した。各齢期までの所要日数は 25 psu で最小を示したが,第 1 齢稚ガニまでの所要日数の変動係数は 25 psu で高かった。頭胸甲長は 40 psu で小さく,摂餌数は 25~35 psu で多かった。以上の結果から,適正塩分は 30~35 psu と結論付けた。

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© 2012 公益社団法人 日本水産学会
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