日本水産学会誌
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カイヤドリウミグモ Nymphonella tapetis 地域集団の遺伝的分化と分類学的位置
張 成年丹羽 健太郎岡本 俊治村内 嘉樹平井 玲日比野 学涌井 邦浩冨山 毅小林 豊鳥羽 光晴狩野 泰則
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2012 年 78 巻 5 号 p. 895-902

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抄録

2007 年に千葉県で突如発生した寄生性のカイヤドリウミグモ Nymphonella tapetis は愛知県,福島県でも確認された。これら 3 海域で採取した 110 個体の COI 塩基配列(562 bp)を決定した。個体間の塩基置換率は低く(0.2±0.07%),3 標本間で遺伝子型頻度に有意差は無かったことから,ごく最近に少数の同祖群から派生した個体群と考えられた。18S rDNA 配列による系統解析では,本種はトックリウミグモ属 Ascorhynchus より派生した分類群であることが示された。

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© 2012 公益社団法人 日本水産学会
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