福島第一原子力発電所事故に伴う水産物の放射性物質汚染について,品目別に汚染状況を把握するため,事故後に公表された福島県沖の海産生物の放射性セシウム濃度のデータを使い,97 品目について事故後 1 年目と 2 年目それぞれの放射性セシウム濃度の平均値と標準偏差を変数とし,クラスター分析を行った。汚染状況は,相対的に濃度が低く標準偏差も小さい類型,濃度が高いが 2 年目に低下傾向がみられた類型,初期は極めて高濃度であったが 2 年目にほぼ不検出水準となった類型,期間を通じて非常に濃度が高い類型の 4 つに分類された。