日本水産学会誌
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日本国内 6 地点におけるアサリの生殖周期
松本 才絵淡路 雅彦日向野 純也長谷川 夏樹山本 敏博柴田 玲奈秦 安史櫻井 泉宮脇 大平井 玲程川 和宏羽生 和弘生嶋 登内川 純一張 成年
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2014 年 80 巻 4 号 p. 548-560

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抄録

組織観察によるアサリの生殖腺の発達状況及び肥満度の季節変化に関する調査を北海道,関東,中部,九州の 6 地点で 2010 年 4 月から 2012 年 11 月に行った。アサリは 1 個体中に 2 つ以上の発達段階が観察される場合が多かったので,生殖腺の発達段階は観察された各段階の頻度で評価した。組織観察の結果北海道では産卵期は夏であり,一方他の地点では春に産卵が始まり秋まで続き,盛期は春と秋の 2 回であった。肥満度の最大と最小は北海道でそれぞれ 2010 年 8 月と 10 月,その他の地点ではそれぞれ 2011 年 4 月と 12 月であった。

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© 2014 公益社団法人 日本水産学会
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