日本水産学会誌
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マイクロサテライトマーカーから見た大阪産ニッポンバラタナゴ溜池集団の遺伝的特徴
三倉 忠徳高森 亮佑藤原 基季鶴田 哲也加納 義彦河村 功一
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2014 年 80 巻 6 号 p. 908-916

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抄録
溜池に生息する大阪産ニッポンバラタナゴについてマイクロサテライトマーカーを用いた遺伝的特徴の推定を行った。平均アリル数は何れの集団も約 2 と低い値を示したが,ヘテロ接合度と血縁度は集団間で大きく異なり,その要因として創始者効果と生息地の規模の違いが考えられた。また,アリル組成において集団間の違いは殆ど見られなかったが,南北間で遺伝的分化が認められた。これらの結果は大阪集団が単一起源である一方,ボトルネックにより遺伝的分化が生じており,近親交配の回避において環境収容力が重要であることを意味する。
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© 2014 公益社団法人 日本水産学会
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