洞爺湖産ヒメマスは遊漁により多く漁獲されており,資源量変動も大きい。適切な資源管理の基礎知見を得るため,釣獲量調査結果,刺網調査結果および洞爺湖漁業協同組合の集荷重量を用い,釣獲量調査から得られた遊漁者の CPUE を資源量指数としたチューニング VPA により,1998-2012 年の洞爺湖産ヒメマスの資源量を推定した。その結果,1998 年の 8.31 t から 2002 年の 4.13 t に減少した後,増加に転じ 2009 年には 17.26 t となった。2010 年以降再び減少し,2012 年は 7.77 t と推定された。