日本水産学会誌
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野生化したニジマスと天然ヤマメの釣られやすさの比較
坪井 潤一森田 健太郎佐橋 玄記
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2015 年 81 巻 5 号 p. 846-848

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抄録

釣られやすさの種間差を明らかにすることは,天然個体群保全や放流等の増殖指針策定において重要である。本研究では,野生化したニジマスと天然のヤマメが生息する自然河川において餌釣りを行い,釣られやすさの種間差を比較した。その結果,ヤマメのほうがニジマスよりも釣られやすかった。また,キャッチアンドリリースによる学習(スレ)の効果は両種ともにみられなかった。放流直後のニジマスは非常に釣られやすいことが知られているが,自然水域に馴化した個体や再生産された個体では,釣られにくくなることが示唆された。

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© 2015 公益社団法人 日本水産学会
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