2017 年 83 巻 6 号 p. 950-960
オッターボードの設計の効率化を目的として,CFD解析を用いた最適化手法を提案した。同手法は応答曲面法を基本としており,揚力を最大化,抗力を最小化する多目的最適化を行うものとした。提案した手法は複葉型オッターボードに適用し,その有効性を確認した。最適化したモデルの一つであるバランスモデルでは,流れの剥離が少なくなり,揚力を従来と同等に保ちながら,抗力は14%減少した。以上から,提案した最適化手法を用いることで,オッターボードの効率的な設計が可能になったといえる。