日本水産学会誌
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瀬戸内海における流れ藻の構成種とそれに随伴する魚類
山本 昌幸岸本 浩二一見 和彦
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2021 年 87 巻 1 号 p. 2-10

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抄録

 2017年6月~2019年6月に瀬戸内海で流れ藻の構成種とそれに随伴する魚類を毎月調べた。15種の海藻・海草類から成る計206塊の流れ藻を採集し,その平均重量は0.05-5.97 kg/塊であった。優占種は冬と春はアカモク,タマハハキモク,ホンダワラ,夏と秋はアマモであった。魚類は24種,計6,053個体を採集した。その密度は0.1-209.0個体/kgであった。優占種はアミメハギ,シロメバル,クロメバル,ニジギンポ,クロソイであった。アミメハギは夏と秋に,シロメバルとクロメバルは春に優占した。

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