日本水産学会誌
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短報
八重山諸島潮間帯域で確認されたコアマモZostera japonica群落の分布の特徴
山田 秀秋谷田 巖渡辺 信南條 楠土今 孝悦
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キーワード: 亜熱帯, 沖縄, 海草, コアマモ
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2021 年 87 巻 1 号 p. 43-45

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抄録

 石垣島名蔵湾北部および西表島船浦の潮間帯砂泥域において,コアマモおよび他の海草類の被度を調べるとともに,平均潮位からの水深を測定した。干潮時に,ドローンによる空撮も実施した。両海域ともに,ラグーン状の窪地もしくはその周辺にコアマモ群落が広く認められ,コアマモの被度は水深50 cm前後で最も高かった。コアマモの分布面積はいずれも10 ha以上に及び,琉球列島で最大規模の群落とみられた。沖縄ではコアマモ群落の多くが著しく衰退しているが,船浦では,比較的長期間大規模群落が維持されていると考えられた。

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