2021 年 87 巻 4 号 p. 400-408
成熟期にあるオイスターバー市場に向けた殻付カキの商品開発を支援することを主目的に,殻付カキの外観品質に関する消費者評価実験を行った。潜在クラスによるコンジョイント分析の結果から3つのクラスに回答者は分けられ,そのうちの1つのクラスでは,一般的にオイスターバーで流通する国産殻付カキに対する支払い意思額が687円/個,身入りはやや小振り,殻サイズは大型貝が好まれ,同時に小型貝でも受け入れることが推定された。殻の形状は殻長:殻高の比率1:1.5が好まれることが推定された。身質は全ての水準で非有意であった。