日本水産学会誌
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北海道南西部の遊楽部川における産卵後斃死サケの耳石温度標識から推定した自然産卵サケの起源
上田 周典阿部 嵩志越野 陽介工藤 秀明
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論文ID: 17-00008

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抄録

 放流種苗に耳石温度標識魚と無標識魚が混在し,遡上期の捕獲施設が中流域にある北海道南西部のサケ増殖河川,遊楽部川において,2015年度の遡上時期に上流域および下流域で自然産卵後斃死した親魚(ホッチャレ)の耳石温度標識の割合からふ化場魚と野生魚を推定した。その結果,上流域では,期間を通じて自然産卵個体のほとんどがふ化場魚であると推定された。下流域では,標識魚は期間を通じて放流時の標識率を下回り,自然産卵由来の野生魚とふ化場魚が自然産卵していることが示された。

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