日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

沿岸漁業および内水面の遊漁における重要種Oncorhynchus masou masou(サクラマス・ヤマメ)の包括的な資源管理に向けた提言
長谷川 功北西 滋宮本 幸太玉手 剛野村 幸司高木 優也
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 19-00028

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

 サクラマスとヤマメは,降海するか河川に留まるかというように生活史は異なるが,同種Oncorhynchus masou masouである。ただし,それぞれが利用される水域や目的はサクラマスは主に沿岸漁業,ヤマメは内水面の遊漁と異なる。また,現在の資源管理体制は両者の生物学的な共通・相違点は十分に考慮していない。そのため,一方の放流種苗が他方と交雑し,生活史の変化すなわちサクラマスとヤマメの資源組成が変化し得る等という懸念もある。本総説では,サクラマスとヤマメに関する先行研究から両者の性質を整理し,野生魚主体の包括的な資源管理を提言する。

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 日本水産学会
feedback
Top