論文ID: 21-00007
遊漁対象種の希少性や生物学的特性の違いに着目し,北海道然別湖,朱鞠内湖および洞爺湖における遊漁者を対象に,遊漁者の満足度と釣果の関係を比較した。その結果,1)希少魚の釣果は1尾の釣果が遊漁者の満足度を大きく高める,2)希少魚の釣果はその魚種が1番の狙いの魚種でなくとも遊漁者の満足度に影響を与えうる,3)大型に育つ遊漁対象種では釣獲尾数よりも体サイズに満足度の主眼がおかれる,4)遊漁対象種に食用としての価値が高い場合,遊漁者にとって満足といえる釣獲尾数はより多くなる,という傾向が明らかになった。