日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

鹿児島県長島における藻場の長期変化,特に東シナ海に面した沿岸からの藻場の消失
寺田 竜太進藤 蒼田中 美和江﨑 聡
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開
電子付録

論文ID: 21-00023

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

 鹿児島県北西部の長島では,東シナ海に面した場所の褐藻アントクメ群落が環境省モニタリングサイト1000によって2010年から毎年調査されている。本種の消失が2016年の調査で確認されたことから,長島沿岸の藻場の分布状況を2019年に調査し,2005年の結果と比較した。その結果,本種の群落は長島の東シナ海に面した沿岸の広域で消失し,八代海側でのみ見られた。また,ヒジキを含むホンダワラ類も東シナ海に面した沿岸から消失していたことから,東シナ海側と八代海側で藻場の状況が大きく異なることが明らかになった。

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 日本水産学会
feedback
Top