日本水産学会誌
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キンギョCarassius auratusを用いた観賞魚を健全に飼育できる最大許容密度の推定
吉田 恵史郎 金子 豊二
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論文ID: 21-00044

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抄録

 観賞魚飼育における最大許容密度を検討するため,ワキン型のキンギョを用いて10 L水槽で飼育実験を行った。その結果,健全な飼育には飼育開始7日目のアンモニア態窒素濃度が4.0 mg/L以下であることが重要で,その条件における積算代謝体重の上限は6.0 gであることが明らかになった。さらに,体重から標準体長を推定し,水槽毎に飼育可能な魚の標準体長の合計を算出したところ,71 mm(1尾飼育の場合)から172 mm(5尾)となった。したがって,複数の魚を飼育する場合,「水容量1 Lに対して魚の標準体長1 cm」が大まかな目安になると言える。

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