日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
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地域間で異なるサクラマス沿岸漁獲量の経年変化
長谷川 功 佐藤 正人佐藤 俊昭鈴木 悠斗吉澤 良輔南條 暢聡静 一徳粕谷 和寿工藤 充弘福井 翔佐藤 俊平
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論文ID: 22-00018

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抄録

 2000年以降のサクラマス沿岸漁獲量は,日本海側で減少傾向,北海道太平洋側およびオホーツク海側で増加傾向,本州太平洋側ではどちらともいえなかった。毎年の沿岸漁獲量には,気候変動など,経年的に変化する自然環境要因が各年級群に与える影響が強いことが示唆された一方,ふ化放流事業の効果は不明瞭であった。したがって,サクラマスの資源管理にはふ化放流事業よりも自然選択を受けながら再生産を続ける野生魚を活用した方がよいと考えられた。

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