コクチバスに捕食されるウグイの最大体長を, 水槽実験によって調べた。コクチバスはウグイの群れに突進することもあれば, 単独のウグイを襲うこともあった。捕食実験の結果から, コクチバスによって食べられるウグイの最大体長は, バスの体長の47-66%であると推定された。コクチバスの口径とウグイの体高, 体幅を計測した結果, 実際に捕食されるウグイの最大体長は, コクチバスの口径から推定される限界サイズに比べて小さいことが明らかになった。コクチバスはしばしば一度くわえた大型のウグイを, 逃がしたり吐き出したりした。コクチバスの口径は, ウグイのような細長い体型をもつ魚を食べる場合には, 制限要因にはならないと考えられる。