膵臓
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〔特集〕「急性膵炎診療のガイドライン」をめぐって
急性膵炎の診断―臨床現場に即したガイドラインをめざして―
北川 元二
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2006 年 21 巻 6 号 p. 491-494

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抄録
急性膵炎の診断には来院時に十分な特異度と感度をもって診断ができ,かつ簡便で短時間で結果が判明する検査法が理想とされる.血液検査では血中アミラーゼの測定はほぼ満足できる検査法であるが,その限界を補うために測定可能な施設では血中リパーゼの測定が望ましい.試験紙法による尿中トリプシノーゲン2の測定は急性腹症の鑑別診断および急性膵炎診断の迅速化に有用であり,今後期待されている検査法である.画像診断では,造影CTは膵炎の診断のみならず,重症度判定にも重要な情報を与えてくれる.しかしながら,どこの施設でもCT検査が24時間緊急で実施できるわけではない.さらに,わが国ではヨード造影剤の添付文書において急性膵炎では造影剤の使用が原則禁忌となっているので,ガイドラインでは何らかの解説を加える必要がある.
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© 2006 日本膵臓学会
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