抄録
2012年Atlanta分類が改訂され,膵炎の局所合併症としてみられる限局した液状物質貯留は,壊死のあり・なし,発症からの経過時間によりAcute peripancreatic fluid collection(APFC),Acute necrotic collection(ANC),Pancreatic pseudocyst(PPC),Walled-off necrosis(WON)の4カテゴリーに分類された.治療法(intervention)について,今後はドレナージとネクロセクトミーを明確に区別する必要があり,ネクロセクトミーの適応は感染を合併したWONにほぼ限定される.感染を合併したWONに対する外科的アプローチとして,2000年以降従来の大開腹によるネクロセクトミー以外に経皮的ネクロセクトミー,経腹腔鏡的ネクロセクトミー,経後腹膜ネクロセクトミーが報告されている.これら低侵襲interventionの位置づけについて今後十分に検討し,適応・手技についてコンセンサスを形成する必要がある.