膵臓
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症例報告
術後26年目に膵転移を来しEUS-FNAにて診断した腎細胞癌の1例
森田 亮中原 一有路川 陽介末谷 敬吾佐藤 純也藤野 節伊東 文生
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2017 年 32 巻 2 号 p. 178-184

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抄録

症例は81歳,男性.25年前に腎細胞癌にて右腎摘出術の既往があった.腹部超音波検査にて膵頭部腫瘤が指摘され精査目的に入院となった.腹部造影CT検査では膵頭部から膵体部に一塊となった複数の多血性腫瘤を認め,肝内にも同様の造影効果を有する腫瘤を多数認めた.画像検査から膵内分泌腫瘍または腎癌膵転移を疑い,治療方針決定のために超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)を施行した.25G穿刺針を用いて穿刺し,セルブック法にて検体処理を行い,免疫組織染色による病理組織診断により腎細胞癌膵転移と診断した.腎細胞癌は,切除から長期経過した後に異時性転移を来す場合があり,膵の多血性腫瘤の鑑別の一つとして考慮する必要がある.多血性膵腫瘤に対し,細径の穿刺針にてEUS-FNAを行い,セルブロック法による免疫組織染色が診断に有用であった術後26年目に膵転移を来した腎細胞癌の1例を経験したので報告する.

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© 2017 日本膵臓学会
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