2020 年 35 巻 1 号 p. 75-78
膵癌診療ガイドラインが2019年7月に改訂された1).ステント療法部門では合計5項目のクリニカルクエスチョン(CQ)および1つのコラムが作成され,今回,2016年版2)と比較して一部を新設および変更が加えられた.SSt1として切除不能膵癌に対する胆道ドレナージのアプローチルートに関するCQを作成した.従来の経皮的,内視鏡的経乳頭的なルートに加えて,超音波内視鏡を用いた内視鏡的経消化管的ルートの検討を行った.SSt2として閉塞性黄疸を伴う膵癌術前症例に対するステント療法のCQを作成した.SSt3として閉塞性黄疸を伴う切除不能膵癌に対する胆道ドレナージに関するステントの選択について2つのCQを作成した.SSt4として消化管閉塞をきたした切除不能膵癌に対する外科的胃空腸吻合術と消化管ステント挿入術に関するCQを作成した.また化学・放射線療法を意識したステント療法に関するコラムを記載した.