膵臓
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特集 脂肪膵・肥満関連膵疾患を考える
脂肪膵の疫学と病態
蘆田 玲子
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2026 年 41 巻 4 号 p. 104-110

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抄録

脂肪膵(fatty pancreas)は,膵実質への異所性脂肪沈着を特徴とする病態であり,近年の肥満・メタボリックシンドローム流行に伴い,その臨床的重要性が急速に高まっている.有病率は診断方法や対象集団によって異なるが,MRIを用いた住民コホート研究では約16%,超音波検査を用いた日本人健診研究では約47%と報告されている.病態形成には,異所性脂肪蓄積による脂肪毒性,膵星細胞の活性化,慢性炎症,酸化ストレス,遊離脂肪酸を介したインスリン分泌障害など複数のメカニズムが関与し,2型糖尿病,膵外分泌機能不全,膵炎,さらには膵癌との関連も示唆されている.本稿では,脂肪膵の疫学・診断・病態機序・合併症に関する現在の知見を概説し,今後の課題と展望について考察する.

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