日本海水学会誌
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スプレーフラッシュ蒸発式海水淡水化に関する研究
ノズル形状の影響について
上原 春男宮良 明男古賀 透日野 雅貴Erich STUHLTRÄGER
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1991 年 45 巻 1 号 p. 16-21

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抄録
海洋温度差発電と海水淡水化装置を組み合わせたハイブリッドサイクルにおける海水の蒸発器の高性能化を目的に, 円筒ノズル, 楕円形ノズル, 4穴ノズルを用いてスプレーフラッシュ蒸発の実験を行い以下の結論を得た.
(1) スプレーフラッシュ蒸発法を用いれば, 表層海水温度30℃ 付近での蒸発が十分可能である.
(2) 円筒ノズル, 楕円形ノズルおよび4穴ノズルを用いて造水量および液温降下を測定した結果, 4穴ノズルが最も有効であることを示した.
(3) 本装置の淡水化比は, いずれのノズルにおいても理想値のほぼ100%近い値が得られた. また淡水化比はノズル出口流速にあまり影響されない
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