大気汚染学会誌
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大気浮遊粉じん中に含まれるエレメンタルカーボン測定法の検討
坂井 洋一角脇 怜
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1986 年 21 巻 5 号 p. 396-401

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抄録
ハイボリウムエアサンプラーを用い, 石英繊維炉紙上に採取した大気浮遊粉じん中の有機質炭素 (OC) を2種類の熱的分離法, すなわち (1)熱分離法および (2) 酸化分解法で除去したのち, 元素分析器 (CHNコーダー) でエレメンタルカーボン (EC) の定量を行った。熱的分離法の処理温度, 処理時間を種々変化させ, 残留するC, H, Nの元素量を検討した結果, 次の事が明らかになった。
(1) 法によってOCを分離する場合は, ECの過小評価をさけるため, Heキャリヤーガスの精製を十分に行い, 処理時間を2分以内とすること。またECの過大評価をさけるため。処理温度は900℃ まで上げる必要があった。
(2) 法によってOCを分離する場合は, 処理温度を厳密に管理する必要があり, 390℃ ~410℃ で処理を行えば,(1) 法の値とほぼ一致し, 簡便法として十分実用できると考えられた。
(1) 法によってOCを分離した試料中の残留H/C比から, 上述の (1) 法の条件で前処理を行った試料中の炭素量が, EC量として評価されるべきであると考えられる。
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