胆道
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原著
胆汁高アミラーゼを来たした胆嚢背景粘膜の臨床病理学的検討
御鍵 和弘岡部 義信赤須 玄吉富 宗宏勝本 充川原 隆一酒井 丈典堀内 彦之木下 壽文加治 亮平石田 祐介内藤 嘉紀
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2009 年 23 巻 2 号 p. 157-162

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抄録
胆汁内高アミラーゼを認めた切除胆嚢における,非病変部胆嚢粘膜について臨床病理組織学的検討を行った.胆汁中アミラーゼ値1000 IU/l以上(高アミラーゼ群)7例,100 IU/l以下(対照群)7例を対象とした.高アミラーゼ群は,全例に膵·胆管合流異常または高位合流を認め,多くの胆嚢背景粘膜が乳頭状を呈し,Ki67LIやMAC5ACが陽性であった.術前のUSまたはEUSの非癌部の胆嚢壁の厚さを比べると,高アミラーゼ群の方が胆嚢壁肥厚を認め,組織学的背景粘膜高も有意差をもって高かった.胆汁高アミラーゼを呈する胆嚢粘膜は,細胞増殖能を有し,胃型化生性変化に富んでおり,胆嚢癌の高リスク群といえる.その高リスク群をいかに早く発見するかは,胆嚢壁の内側低エコー所見が重要と思われた.
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© 2009 日本胆道学会
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