胆道
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症例報告
先天性胆道拡張症術後の肝内結石治療中に肝内胆管癌が発見された1例
松浦 弘尚乾 和郎芳野 純治若林 貴夫奥嶋 一武三好 広尚小林 隆中村 雄太内藤 岳人中井 喜貴塩田 國人
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2009 年 23 巻 2 号 p. 201-206

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抄録
症例は66歳の男性,46歳時に先天性胆道拡張症にて分流手術が行われた.その後,当院外科で経過観察されていたが,肝内結石による肝膿瘍を発症したため当科に転科となった.PTCS下に切石を行ったところ,右肝管に赤色調で大きさ7 mm大の結節状の隆起性病変を認めた.同部位からの生検にて中分化型腺癌を認めた.既往歴にB型慢性肝炎があり,肝予備能が低下していたため手術を断念し,Remote After Loading System(以下RALS)による腔内照射を行った.しかしながら,腫瘍の縮小が得られず,マイクロ波凝固療法を実施したところ,比較的良好な局所制御が得られた.先天性胆道拡張症では術後においても胆道癌発生の危険性があり,長期にわたる経過観察が必要である.肝内結石を発症した本症では,PTCSが胆管癌の早期診断に有用であった.
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© 2009 日本胆道学会
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