胆道
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症例報告
EUS-FNAが診断に有用であった結核性リンパ節炎による閉塞性黄疸の1例
原田 雅生橋本 千樹川部 直人吉岡 健太郎黒田 誠
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2009 年 23 巻 4 号 p. 692-697

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抄録
要旨: 今回我々は,超音波内視鏡下穿刺吸引術(endoscopic ultrasound-guided fine-needle aspiration: EUS-FNA)が診断に有用であった結核性リンパ節炎による閉塞性黄疸の1例を経験したので報告する.
症例は32歳,男性.約1年前に肺結核にて治療歴があった.上腹部痛にて近医を受診したところ,閉塞性黄疸と診断され当院紹介となった.腹部造影CTにて,肝門部付近に辺縁が造影される低濃度の腫瘤を認め,それを原因とした閉塞性黄疸と考えられた.減黄·原因精査目的にてPTBDを施行したところ,上部胆管に左方からの圧排による平滑な狭窄を認め,腫大した肝門部リンパ節による圧排が疑われた.減黄後,腫大したリンパ節に対しEUS-FNA施行した.生検組織に乾酪壊死を伴う類上皮性肉芽腫を認め,結核菌PCR検査が陽性であったため,肝門部の結核性リンパ節炎と診断した.肝機能正常化後,抗結核薬投与を開始した.以後,リンパ節は徐々に縮小傾向を認めている.
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© 2009 日本胆道学会
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