胆道
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症例報告
総胆管結石内視鏡的治療1年後に発見された上部胆管早期癌の1例
佐藤 巳喜夫海老原 次男松尾 亮太佐々木 亮孝大河内 信弘森下 由紀雄野口 雅之正田 純一兵頭 一之介
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キーワード: ERCP, 胆管癌, 胆管結石症
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2012 年 26 巻 5 号 p. 749-755

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抄録
要旨:症例は70歳代,男性.主訴は右上腹部痛.腹痛精査のための腹部CTで総胆管結石を疑われたため当科を紹介された.第1回入院時腹部CT,MRCP,ERCPで上部胆管に不整形の総胆管結石を認め,十二指腸乳頭切開術後総胆管結石切石を行った.胆嚢結石は認めなかった.退院1年後に右上腹部痛再燃し当科入院.腹部CTで胆管内腔にはわずかな造影効果を伴う腫瘍を認めた.ERCPでは上部胆管に乳頭状腫瘍を認め胆管生検で高分化腺癌を得た.肝外胆管切除術を施行し病理組織診断ではfm,fStage IAであった.胆管癌に胆管結石を合併することがあり,不整形の胆管結石の内視鏡治療時には特に注意して詳細な観察を行う必要があると考えられた.
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© 2012 日本胆道学会
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