胆道
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第3回 胆道疾患に対する栄養管理
胆道疾患の栄養管理
大村 健二
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2013 年 27 巻 4 号 p. 758-765

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抄録
胆道疾患では,疾患そのものや手術によって胆汁や膵液の分泌が障害される.また,膵の内分泌障害もおこる.胆汁や膵液の分泌障害による消化・吸収障害に対しては,食事指導と消化酵素薬を中心とした薬物療法を行う.消化不良を示唆する腹部症状には薬剤の増量で対処し,食物・食材の永続的な制限,禁止は最後の手段とする.膵頭十二指腸切除術などの高度侵襲手術では,術前のimmunonutrition施行を考慮する.また,術中に消化管吻合部の肛門側の空腸まで先端を進めた経鼻栄養チューブで,術後早期に栄養の一部を経腸的に補うことも考慮すべきである.胃切除術を併施する術式を行った場合,鉄欠乏性貧血やビタミンB12欠乏に注意する.胃全摘術を受けた症例でも,経口的なビタミンB12投与は有効である.PDの術後でも,酵素補充療法によって食事制限を必要としない状態を目指す.体重の減少には十分な注意を払い,早期に適切な処置を行う.
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© 2013 日本胆道学会
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