抄録
胆道Interventional Radiology(IVR)やInterventional Endoscopy(IVE)における放射線被曝の軽減について概説した.患者・医療従事者の被曝の多くは低線量被曝と呼ばれる100 mSv未満の被曝が多い.低線量被曝の人体への影響は過度に不安をもつものではない.しかし,近年の胆道IVRやIVEは複雑かつ難易度の高いものもあり透視時間が長くなるケースも散見される.患者・医療従事者ともに複数回のIVRにより被曝の影響を無視できなくなる可能性がある.また低線量被曝による発癌においては不明な点も多いが,最も安全側な立場から可能な限りの防護対策を行うのが望ましい.放射線防護の3原則として「時間・距離・遮蔽」があげられるが,当科ではPulse透視やX線管球にかけるカーテンタイプの遮蔽シールドにより透視室内の散乱X線を90%以上削減することが可能となった.