抄録
胆道には平坦または微小乳頭状病変であるBiliary intraepithelial neoplasia(BilIN)や,乳頭状増殖を主体とするIntraductal papillary neoplasm of the bile duct(IPNB)が生じ,浸潤癌の前段階にある腫瘍性病変と認識されている.これらは前癌状態から非浸潤性の早期癌までを含んでおり,膵癌と同様に,乳頭部,胆嚢を含む大型胆管においても隆起性腫瘍からの発癌,平坦異型上皮からの発癌の二つの経路が考えられる.またIgG4関連疾患を背景とした悪性腫瘍も注目されており,胆道においても症例の解析が必要である.