胆道
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原著
胆嚢腺筋腫症合併胆嚢癌の特徴
金 俊文真口 宏介高橋 邦幸潟沼 朗生小山内 学矢根 圭高木 亮松本 和幸松森 友昭権 勉成安保 義恭篠原 敏也
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2014 年 28 巻 4 号 p. 633-640

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抄録
ADMに合併した胆嚢癌の臨床所見,病理学的所見,画像所見を検討した.ADM合併胆嚢癌は11例(切除胆嚢癌の12%)であり,ADM分類ではF型(Fundal type)5,S型(Segmental type)6,癌の肉眼型ではIIa 3,IIb 4,結節浸潤型4であった.F型ADM合併胆嚢癌の4例(80%)はADMの範囲内の粘膜側からの発生と考えられたが,1例はRAS内からの発癌が疑われた.S型ADM合併胆嚢癌は頚部ADMから底部側への広範囲進展例が多く,全例に胆石を伴っていた.術前診断が可能であったのはIIa 2,結節浸潤4の6例(55%)であり,早期癌ではADM直上の隆起性病変,進行癌では不整な壁肥厚を認めた.ADM合併胆嚢癌は,F型ではADMの直上粘膜,S型では頚部または体部のくびれのADMから体底部側が好発部位であり,診断にはADMの存在する胆嚢内腔側の詳細な観察が重要である.また,胆石合併S型ADM胆嚢癌は術前診断困難であることが多く,予防的な胆嚢摘出術が妥当と考える.
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© 2014 日本胆道学会
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